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【パンダの祖先はお肉が好き!?】で人気動物のルーツを知って動物愛好家ガチ勢へ

突然ですが、動物園はお好きですか?子供の時の遠足以来行ってない人もいるかも知れませんね。

でも大人になったからこそ動物園はおすすめしたいです。

動物たちの動きに癒やされ、獣の匂いを嗅いで野生感を取り戻し、500円以上持っていけるお菓子を食べる。

小さいときには感じられなかった動物園の魅力に到達できます。

逆に動物園行くっていう人も多いでしょう。子供を連れて、恋人と、一人で、私は最後のカテゴリですが、寂しいことなんかなく、動物達は全ての人を平等に癒やしてくれます。

そんな動物達ですが、実はそれらの祖先のことは全く知らないって人が多いと思います。

そこで、このパンダの祖先はお肉がお好き!?】の登場です。

いったい自分の好きな動物の祖先はどんなだったのだろう。

そのルーツをたどる前と後で、きっと動物園の景色が変わってることでしょう。

動物園から広がる進化の旅へ、いざ出発したいと思います!

動物園の人気者の意外な過去!キリンの首はいつから長い!?

現在の地球で最も身長の高い哺乳類の“キリン”。

動物園でも大人気で、チャームポイントは何と言っても長いクビですよね。

高い位置での木の葉や若い芽を、45センチ以上も伸びる長い舌で絡め取って食べるのが印象的。

また、長いクビを作る骨の数が人間と同じ7個しかないのも不思議な動物です。

そんなキリンのルーツはどんな見た目だったのでしょう。

実はキリンの祖先はクビの短い普通の見た目の動物だったんです。そんな祖先から現在のキリンに進化していく途上の段階の動物に「サモテリウム」がいます。

サモテリウムはキリンほどクビは長くなくて、祖先よりも少しだけクビが長いなんとも中途半端って言っちゃいそうな見た目です。

でもこのことから、もしかして更にずっと未来の進化したキリンは今よりもクビが長くなってるのかもと安易ですがワクワクしちゃいますよね。

あの癒やし系のルーツは謎だらけ。カピバラの巨大過ぎる祖先

お水ににつかる姿で大人気のカピバラ。
しかしその大きさは小さくて可愛いとは程遠い、現在地球に生きているげっ歯類の中で最大の種です。

体長は大型犬ほどあり、体重は66キロと成人男性くらいあります。

そんなカピバラの祖先は「ホセフォアルティガシラ」という体長はカピバラの2倍を上回る3メートル!そして体重はカピバラの約15倍の1トンという決して水に集団で浸かっていてもカワイイとは言えないサイズの史上最大のげっ歯類です。

とても顎が強い生物だったようで、前歯の噛む力は現生のトラとほぼ同じ。奥歯の噛む力は、前歯の3倍以上だったと言われています。

これほど巨体で、噛む力の強い生物がいったいどのように暮らしていたのかは謎に包まれています。水中で暮らすことが得意だったのかもわからないです。

こんな強力な生物がどう逆立ちして今のカワイイ人気者にシフトチェンジしていったのか謎過ぎる進化ですよね。

これから手放しでカピバラをカワイイって言えなくなりそうですね。

白黒ツートンカラーはパンダだけじゃない!“マレーバク”の祖先も夢を食べる!?

白黒のツートンカラーといえば真っ先にパンダが思い付きそうですが、マレーバクを忘れてはいけません。

そのカラーは動物園で目立って見えます。

しかしながら野生のマレーバクは森で暮らしていて、夜間に活動しています。すると、このツートンカラーがマレーバクの輪郭をぼかし、天敵から身を守ってくれるのです。

そんなマレーバクのルーツは「カリコテリウム」という奇蹄類であるにもかかわらず、前足の爪は「蹄」ではなく「鉤爪」になっていて、歩く時は手を丸めて拳を地面につくようにしていたと見られています。

前足が後ろ足よりも長く、その見た目から「馬とゴリラの雑種みたい」といわれることも。
そしてツートンカラーどころか、白も黒もなくマレーバクと全然姿が違うのも特徴的です。

こんなのが夢に現れたら悪夢ですよね。

動かぬ人気者“ハシビロコウ”の祖先はアグレッシブだった!?

見ている間にほとんど動かないハシビロコウ。

何時間も動かずに、じっと佇んでいることができます。

野生のハシビロコウは干上がった水辺に佇んで、獲物が近くにやってきたら倒れ込むように襲いかかり、先端が鍵状になったクチバシですくい取るように捕獲します。

そんなハシビロコウのルーツは「オステオドントオルニス」という、コンドルよりも長い翼を持つペリカン類です。

その最大の特徴はクチバシにあります。

多くの鳥類のクチバシがツルッとしていて直線的なのに対してオステオドントオルニスのクチバシには、歯のような突起が並んでいます。

これは悪魔でも歯のような突起であって、抜けることも生え変わることもないです。

この独特のクチバシで滑りやすい獲物を捕まえるのに役立ったといわれています。

ハシビロコウの祖先は獲物を狩るときもかなりアグレッシブだったんでしょうね。

ルーツを知ることで、可愛く進化した動物達に感謝!

ルーツをたどることで、動物の今の姿に至るまでの進化の謎に直面することになります。

なぜこのサイズに?なぜこの配色に?なぜここが発達したの?そんな様々な疑問と推測を擦り合わせながら、動物を見ることでまた動物園に行く楽しみが深まります。

何より私が言いたいのは、祖先よりもかっこよく、可愛く進化してくれた動物達に感謝です。

みなさんも自分の推しの動物のルーツを探ることで古生物の世界に触れてみてはいかがでしょう。

「パンダの祖先はお肉が好き!?~動物園から広がる古生物の世界と進化」(笠倉出版社)

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