記念日に写真集を!【世界で一番しあわせなバラの庭園】で深まるバラ愛
プロポーズや記念日にパートナーに贈る花として、最も選ばれるのは「バラ」ではないでしょうか。
バラの持つその強烈な美しさが、人の心を掴むほど魅力的だからです。
そんなバラだけがたくさん咲いている庭園は、いったいどれほど美しいのでしょうか。
バラが大好きで庭園が好きな私にもってこいの本が、【世界で一番しあわせなバラの庭園】です。
世界で一番“キレイ”ではなく、“しあわせな”庭園とはどういう意味でしょうか。
ほぼ写真で構成されている本ですが、その光景を見ただけで、しあわせな庭園の意味がわかる気がします。
日本も含めた世界中のバラの庭園が掲載されたこの本で、バラへの愛がさらに深まればと思います。
ロンドン随一のバラ園“リージェンツ・パーク”
ロンドン中心部にある“リージェンツ・パーク”のバラ園は、12000株ものバラが植えられ、85の種類ごとの専用花壇と、それらを取り囲むように多種多様なバラが植えられています。
様々なネーミングを持つバラが植えられていて、なかにはユニークなものもあります。
バラ園の中央に植えられているのは、『イングリッド・バーグマン』という往年の名女優の名前がつけられている真紅のバラです。
また、印象的なバラで、イングリッシュ・ローズの中でも一際大きな花を咲かせる『ゴールデン・セレブレーション』や、濃いローズピンクの蕾から可憐な薄ピンクの花を咲かせる『レディ・ソールズベリー』、手のひらで包みたくなるようなまん丸い形の『アレンウィック・ローズ』などが咲いています。
一番の見頃は、6月初旬で、入場は無料です。
バラの香りに癒やされ、人々をしあわせにする“リージェンツ・パーク”にぜひ訪れたいものです。
歴史と伝統のパリのバラ園“バガテル公園”
“バガテル公園”は1世紀以上続く歴史と伝統があります。
バガテル公園は、元々ルイ16世の弟アルトワ伯爵によって作られたアングロ=シノワ様式の庭園です。
そのバラ園は、1905年に造園家フォレスティエによって作られました。
17000平方メートルの敷地に、フランス式の幾何学的な左右対称のデザインで形作られたバラ園には、9000本、1200種のバラが植えられています。
見どころは5月下旬から6月にかけてで、バラの品評会も行なわれます。
パリの4大植物庭園のひとつで、バラ以外にも百合の花や、芍薬の花も楽しめます。
バガテルはフランス語で「小さくて愛らしいもの」という意味です。
珍しい品種のバラも少なくないので、バラ好きにはよだれものです。
花の色も形もさまざまなバラが集まっていて、色彩に溢れてる庭園です。
その色彩の爆発に圧倒されにいつか行ってみたい庭園のひとつです。
覚えておきたい!世界のバラ図鑑
原種の数も多く、交配の歴史も古いバラは、そのひとつひとつに個性があります。
バラの基礎知識を知ることで、よりバラの美しさを楽しむことができますよ。
“ブッシュ・ローズ”は木立ち性のバラのことです。
低木と同じように自立して、上に伸びていくという特徴があります。
花の種類も豊富で、大きさ・色・香りまで様々です。
“クライミング・ローズ”は、茎の節間が長く伸びて、支柱に寄りかかって生育するか地面に這わせるかの育成方法があります。立体的に仕立てることが出来るために、狭い場所でもたくさんの花を咲かせて楽しむことができます。
“シュラブ・ローズ”は、ブッシュ・ローズとクライミング・ローズの中間的な樹形で、やや高性になるものや、半つる性になるものです。
枝を伸ばせば小型のつるバラとして、短く切り詰めて、ブッシュ・ローズのように仕立てるなど、アレンジが楽しめます。
“ミニバラ”は、1917年に発見された歴史が浅いバラです。
小輪咲きで葉が小さくて、丈も大きくならない系統の種類をミニバラといいます。
育て方にバラと違いはありませんが、枯れやすいので、上級者向けのバラになります。
これからバラを育てたい方は、参考になります。
知れば知るほど深まるバラの魅力
この本では、世界のバラ園の素晴らしい写真がたくさん掲載されています。
バラの持つ豊富な色と種類に圧倒されること間違いなしです。
バラの本数が持つ花言葉の違いについても記載されています。
1本のバラは「あなたしかいない」、3本だと「愛しています」、108本は「結婚してください」と、バラは愛の象徴であるのがわかります。
多くの人が、本数や、色、組み合わせによって、自分の気持ちをバラに託してきました。
そんな気持ちを代弁しうるバラの持つ魅力は世界共通のものだというのが改めてわかりました。
バラは、多くの人を魅了し、多くの人に愛されている“しあわせの花”でした。