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すべてのキャンパーへ向けた1冊!「Camper Fielder特別編集」制作秘話

「ちょっと本気でキャンプをしてみたい時に読む本。基礎的なキャンプのハウツーから、本格派キャンパーにも役立つ発展的テクニックまでを集約したすべてのキャンパーへ向けた1冊です。」

とは、出版社のホームページに掲載の本書紹介文になるが、まさに〝本格派キャンパー〟を目指したいという方には必読の一冊に仕上がっているのが「Camper Fielder特別編集」(笠倉出版社)。

そう、今、流行のアウトドア・キャンプを特集した雑誌にありがちな〝超初心者向け〟とな内容とは一線を画すラインナップで、「初心者本」に物足りなさを感じている人にはもってこいの企画が目白押し。

何を隠そう、といってもタイトルに記載されているので何も隠されてはいないけれど、知る人ぞ知るサバイバル雑誌「Fielder」の増刊号として降臨したのが本誌なのだ。

「Fielder」は、隔月で発売されていて、「大地震が起こっても生き延びるためには?」「都会で野外生活」など、とにかく趣味としてのキャンプを想定した雑誌ではなく、「有事の際の手段としてのキャンプ、or野営」を想定して各企画が作られていることが特徴で、いずれの企画も最高潮に本気である。「本気」と書いて「ガチ」と読ませたくなるほどに、Fielder編集部の方々はおよそ私たちが生きている世界とは別の次元で生きているのではないかと思わせるほどに「ガチ」なのだ。

だからこそ、近年廃刊が続出している雑誌業界には珍しく、むしろ月刊化も可能なのではないか? と思わせるくらいの勢いで熱烈な読者を獲得している。その証左として、Fielderが運営するYouTubeチャンネルは、2万人を超える登録者数を誇り、「[生ける伝説の猟師・神業公開]ライフルマン俵静夫の超絶技巧トド撃ち」なる動画は100万再生に届く驚くべき数字を達成している。

もちろん、人気のゲーム実況などに比べたら特筆すべき数字ではないかもしれないが、流行りの「キャンプ」ではなく「サバイバル」という、アウトドアの中でもニッチなジャンルにおいての数字と考えると、その功績はなかなか目を見張るものがあるだろう。

いずれにせよ、そんな限りなくガチンコな編集部から、「伊勢さん、Fielderの増刊作ってよ。ちょいと初心者向けの」と編集長から直々にオファーを頂いたときは、正直、「キャンプ好きなので、やりたい!」と安易すぎる心の声に流されるままに、2つ返事で了解した。

すでに、この時点で、Filederチャンネルの動画編集のお仕事は頂いていたため(※弊社は動画のお仕事の受注もしております)、ある程度の信頼関係も生まれてはいる。さらに、出版社である笠倉出版社では、これまでに何十冊もの本の制作を請け負ってきた。だからこそ、編集長もお声がけくださったのであろうけれど、最初にこの本のお仕事を受注したとき、私は「ちょっとキャンプが好きなくらいのほとんど素人同然の人間たちが同じく初心者の読者と共に学んでいくハウツー本」くらいのイメージでいた。

だが、それはあくまで私個人がイメージしていた感覚で、Fielder編集部および編集長の脳内は、最初から、「Fielderが今どき流行りのキャンプ本を作ったらこうなった」的なスタンス、つまりは、手加減不要の「本気(ガチ)」本をつくる前提で話をふって頂けていたのである。

出版社と編プロの意識のズレ

「伊勢さん、そうじゃない、そうじゃないんだよ」

巻頭企画、「Fielder的あこがれの単独幕営(※ソロキャンプとルビ)五大原則(※ファイブルールとルビ)」のラフ(※誌面を構成する要素を手書きで起こしたもの)を提出した際に、編集長から直々に頂いたお言葉である。

そう、私が脳内で思い描いていたキャンプ本は、四の五の言わずにまったくもって「そうじゃなかった」のである。

弊社は出版社ではなく、あくまでも編集プロダクションであるため、本や雑誌をつくるうえで、最も重要なのは、「クライアントの要望に沿った本作り」をすることだ。もちろん、そこには出版社の考える、「この本がたくさんの読者を獲得できる=売れる」ための要素も盛り込まれていなければならない。だからこそ、「内容のイメージの共有」は最も大切なポイントで、そこの擦り合わせがしっかりとできていないと、後々とんでもないことになってしまう。

ちゃぶ台返し的なアレである。

もちろん、出版社側もちゃぶ台をひっくり返すつもりは毛頭なかったとしても、この最初の共有を疎かにしていると、そういった大惨事が待ち受けている。これは出版物に限った話ではないだろうが、兎にも角にも、何かを制作する際に、発注者と受注者の関係が成立した時点で、まずは中身のイメージの共有は至上命題となる。

グダグタと遠回しになっているけれど、要は、今回の雑誌「Camper Fielder特別編集」に関しては、スタートして早々に「イメージの共有」がズレていることが発覚したため、大事故を避けることができたのだ。

で、あるが、この「ズレていた部分」が、絶妙に凄まじくズレていて、Fielder編集部と同等の「本気脳」にもっていくのに、とんでもない時間がかかったため、制作を終えてしばらくは、全力疾走後の脱力感から抜け出すことができなかった。

早朝から深夜近くまで続いたソロキャンプ撮影。

そんな渾身の一冊を経て、アウトドアな雑誌や書籍、動画制作も受注できる体制が整ったため、ご相談お待ちしています。

「サバイバルキャンプ」なYouTube動画も作成!

誌面連動企画として、芸人・ハニカムズによる「サバイバルキャンプ」&グラビアアイドル新垣優香の「火おこし講座」も実施。どちらも面白い動画に仕上がっているので、誌面とあわせて楽しんでいただけたら喜びます。

「Camper Fielder特別編集」

2022年9月に発売された「Camper Fielder特別編集」。

永久保存版的に使える知識が凝縮されているので、これからキャンプデビューを目指す方も、すでにキャンプを楽しんでいる方も、そして、これからの時代、いつサバイバルな瞬間が訪れてもいいように準備をしておきたい方も、すべて丸っとまとめてもれなくおすすめできる一冊!

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焚火の炎は美しい。

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