【科学的に証明された不安にならない36の方法】を読んで不安を和らげるコツを掴む!
毎日不安で仕方ない。
仕事や人間関係、お金や健康、恋愛や子育てと抱える「不安」は人それぞれ。
不安にならないためにと気を使うと、その疲労でストレスをためて、体調が悪くなって結果的に不安。
リフレッシュのためにとお風呂に入れば、たるんだ太った身体を見て、全然痩せないとストレスをためて、体調が悪くなって結果的に不安。
気分を変えようとSNSをみれば、友人の幸せそうな日常の投稿を読んで、自分だけ取り残された気分になり、ストレスをためて、体調が悪くなって結果的に不安。
不安は私をいつも待ち伏せしてます。
そこで、不安に打ち勝つには心を鍛えるんだと、ポシティブな考え方になるための心を変える本などを読んできました。
でも30年以上かけて培った考え方っていきなりポンって変わらないですよね。
私の人生、もうずっと不安にストーキングされるんだわと諦めていた時に出会ったのがこの【科学的に証明された不安にならない36の方法】です。
この本で紹介されている方法は、脳科学的、医学的な根拠に基づいたものなんです。
そんなエビデンスに裏付けられた不安を和らげる方法を紹介していきたいと思います。
そういうことだったの!? 科学的にわかった不安の正体を知る!
そもそも不安とは人間が外敵から身を守るための正常な反応です。
目の前の生命を脅かす驚異に不安を抱くことで、危険を予知し、逃げ出す判断をしてきたから長い歴史の中で生き延びることが出来ました。
つまり、不安になりやすい人は、心が敏感で、危険予知に優れた人だと言えます。
しかしこれが過剰になると、些細な事柄にいちいち不安になってしまい、私のように心が苦しくなってしまいます。
どうすれば不安になりにくい体質になれるのでしょう。
そのためには脳と腸の両面からアピールしてその正体を探る必要があるようです。
まさか不安に対して「腸」が関係していたとは驚きですよね!
不安になる人は、腸内環境が乱れているそうです。
腸内細菌が腸にバランス良く存在しないと、セロトニンの量が減って、人間は不安になりやすく、幸せを感じられなくなってしまうようです。
さらに腸内細菌は、脳の神経細胞のシナプスの機能にも影響を与えている可能性があるようです。
つまり、「ネガティブ回路」から「ポジティブ回路」に書き換えるのに腸内環境を整えることは有効だと考えられるんです。
不安解消のコツが見えてきましたね。
不安真っ只中!そんな時に助けてくれるメソッドを紹介!
どんなに不安になりにくい体質を築けてたとしても、絶対に不安にならないわけではありません。
いざ不安になってしまった時の「対症療法」を覚えておいたほうが安心です。
私がよく実践しているのが「バタフライハグ」という方法です。
やり方は、以下の3つです。
① 解消したい不安や心配事を頭に思い描き、目を閉じる。
② 右手を左肩に、左手を右肩に置く。
③ 左右の肩を交互にトントンと叩く。左右叩いて1秒くらい。2分間続ける。
手が胸の前にクロスして、それが蝶のように見えるためバタフライハグと呼ばれています。
バタフライハグは、米国心理学会やWHOがトラウマ治療に効果があると認定している方法です。
1998年に起きたメキシコ大地震の被災者に対して用いられ、被災者の心からトラウマが消えたという実績があります。
実際にやってみると、誰かに抱きしめられているような安心感を抱けます。
好きな俳優さんを想像しながら、一定のリズムでトントンと肩を叩くと、「大丈夫だよ。安心して」とその俳優さんに声をかけられているような気がして落ち着くんです。
たった2分でいいので、ぜひ試してみてください。
この本ではバタフライハグを4コマ漫画でわかりやすく解説しています!
不安にならないためには日々の生活習慣を変えるのだ!
運動をすることによって不安や憂鬱を解消することは、科学的に証明されている事実です。
HUNTという世界最大級の健康データベースを使った観察研究では、「軽い運動を週に1時間するだけでメンタルの悪化リスクは12%下がる。」とも結果を導き出しています。
別の研究では「週3回の運動を6時間続けると、不安を軽減する脳の領域のシナプスが増える」ことも明らかになっています。
しかしながら、大の運動嫌いの私。
そんな私にぴったりの方法もあるんです。
それはズバリ、「ボーッとする」ことです。
ボーッとすることが脳の機能の回復につながるようです。
でも、不安になりやすい人にとって「ボーッとする」ことは案外難しいことかも。
そこでおすすめの方法があります。
①1本の指を顔の前に出して、じっと見つめる。焦点がずれて指が2本になるまで見つめる。
②静かに呼吸をする(2〜3分続ける)
これだけです。
これで瞑想をしているのと同じようなリラックスした状態になれます。
最も手軽にできる瞑想法をぜひ生活習慣に取り入れてみてください。
不安にならない36の方法は自分を取り戻す方法でもあった!
この本に書かれているのは、不安にならないための、不安になってしまった時のための方法です。
不安を抱えないように生きることは、ズバリ「自分の人生を生きること」と作者は言います。
自分の本音を押し殺して、他人の意見に流され、他人と自分の人生を比較する生き方は「他人の人生」を生きていたんですね。
自分の人生を生きる、そして過去でも未来でもない「今」を生きること。
今を生きるとは、つまり「今やるべきことをする」ということです。
今に集中して生きることが大事なんだと気付かされました。
そして作者は、どうしても不安で苦しい時は無理をせず休もうと言ってくれます。
自分を労る最も身近な存在は自分自身なんですよね。
無理をせずに不安と向き合って生きるためのヒントがこの本にありました。
皆さんもぜひ読んでくださいね。
よむよむライター・太田ウシ美