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【日本の極上絶景・秘境】を読んで、日本の原風景で心を癒そう!

皆さんは、絶景・秘境と呼ばれる場所をどれだけ知っています?
絶景・秘境の持つ圧倒的景観は、心を解放し、癒やしを与えてくれるパワーとやさしさを兼ね備えています
しかしながら、日本に無数に存在している絶景・秘境と呼ばれる場所は簡単に行くことができないどころか、天気、季節、時間によって、ベストな景観のタイミングが異なります。
しかもなかなか移動ができないこのご時世、絶景・秘境へ行くことは正直困難です。

そこで私がオススメするのが【日本の極上絶景・秘境】です。

この本は85の絶景・秘境が紹介されています
その絶景・秘境の説明はもちろん、アクセスまで書いてあるので、実際に行く時にとても便利なんです。

私もこの本で気になる場所をチェックしてます。

写真からでも伝わる圧倒的な原風景に、おうち時間でも癒やされてます。

さっそく、私が気になった絶景・秘境を紹介していきたいと思います。

樹齢1000年にして失われない美しさ「三春滝桜」

福島県田村郡三春町に根を下ろす三春滝桜はなんと樹齢1000年
国の天然記念物に指定されているベニシダレザクラです。

とにかく大きさがすごくて、高さこそ12メートルですが、四方に伸びた枝は東西22メートル、南北に18メートルと高さを遥かに凌ぎます

満開時に薄紅の花がながら落ちる滝のように咲き誇るのが、滝桜という名前の由来です。
夜間にはライトアップされ、昼とはちがう姿をみせてくれます。

三春町と姉妹提携を結んでいる市町村には、三春滝桜の子孫樹が送られることもあり、国内各地や、諸外国にも同じDNAを持った桜が植樹されてます。

冬は氷の彫刻に!?シンプルさを極めた造形美「神通の滝」

徳島県神山町を流れる神通谷川上流にかかる神通の滝は飾り気のない美しさが滝ファンの中でも人気の名瀑です。

苔むした岩の上から、ただ一筋の流れとなって落下していく神通の滝のシンプルさが見るものの心をいつまでも飽きさせず、時間がすぎるのを忘れさせてくれるのだそう。

シンプルながら落差は約30メートルと、こじんまりとした滝ではなく、流れも分散してないので迫力は他の著名な滝に引けをとりません。

また、新緑や紅葉など、どの季節に訪れても変わらぬ美しさを見せてくれますが、冬期に限っては大きく様子が変わります。
冬は神通の滝はなんと凍ってしまうんです

滝口から滝つぼまでが、凍りつき、彫刻のような姿になります。
時間が止まったかのような自然の驚異を体感させてくれる景色です。

世界遺産に名を連ねる、この世の浄土「熊野古道」

熊野には熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社という3つの神社があります。

全国に約3000社ある熊野神社の総本社で、総称して「熊野三山」と呼ばれています。
ここへの参道となっているのが、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている「熊野古道」です

紀伊半島は雨が多い地域なので、熊野古道には水はけがよくて、ぬかるむことのない石畳が敷かれました
この石畳は今もなお健在しています。

始めは山岳信仰の聖地として、多くの修験道者が集まった地ですが平安時代にこの世の浄土とみなされるようになり、江戸時代には伊勢と並ぶ庶民の憧れの地として多くの人々が参拝するようになったそうです。

霧がかかる幻想的な絶景をみることができます。

自分の一番の場所を見つけて、絶景・秘境に想いを馳せよう!

この本では85もの絶景・秘境が紹介されています
そのどれもに共通しているのが、ただそこにあるということ。
ただ存在して、すべての人を受け入れてくれるスケールを持っていること。
この本はあなたの目と心が奪われる絶景・秘境がきっとみつかると思います。

家にいる時間が多くなり、何かと閉塞感を抱えるこのような時期だからこそ、心を解放するのにもってこいの本です

いつか実際にこの目で見れる日を信じて、推しの絶景・秘境に想いを馳せましょう。

よむよむライター・太田ウシ美

「日本の極上絶景・秘境」(笠倉出版社)

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