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『日本の古生物たち』を読み、日本産の「ご当地古生物」を知る

私は昔から恐竜やアンモナイトが大好きで、本や図鑑などたくさん読んできました。
特にアンモナイトの形が可愛くて、ずっと見てられます。ええ、渦巻きフェチです。

こういった古生物の本は世界中に発見されたものを多く取り上げているのがほとんどで、日本の古生物にだけスポットを当てたものってなかなか出会えませんでした。

しかし、この伊勢出版制作の【日本の古生物たち】は珍しく取り扱う古生物達がオールジャパン!

まさに、自分の地元出身の古生物に巡り会える胸アツ本です。

この本を読んで、そんな「ご当地古生物」の中から自分のお気に入りを見つけたいと思います。

なぜその地にこの化石が⁉︎ 古生物は日本列島史の重要証人‼︎

化石を知っていく上で大事なのは「地質」ですよね。

日本には様々な時代に作られたさまざまな地質があるんです。

その分布図を見ていくと、日本列島がどのように完成していったのか知ることができます。

さらにその時の生物たちの移動の様子が、各地域から発見される化石で考察することができます。

変化に富んだ日本列島の動きを考えることで、より一層日本の古生物たちへの興味が膨らみますよ。

私の推し古生物 ~北海道代表~

やっぱり北海道といえば「アンモナイト」です!

北海道のアンモナイトは白亜紀の半ば~末にかけてのもので、その期間は実に5000万年の長さがあります。
人類の誕生から現在まで700万年ほど。その約7倍の長さを生きたさまざまなアンモナイトの化石が北海道で発見されているそうです。

典型的なアンモナイトの殻は「平面螺旋状」で外側に行くほど殻の直径が大きくなるんですが、外側と内側の殻がくっついてなくて巻きがほどけている“異常巻き”と呼ばれるアンモナイトも多く見られるのが北海道のアンモナイトの特徴です。

私の推し古生物 ~東日本代表~

やっぱり、「ドラえもん のび太の恐竜」に出てくる「ピー助」のモデルとなったことで知られる

フタバスズキリュウ」がステキすぎます。

「日本では大型の恐竜化石は存在しない」と言われてた時期に発見された全長6メートルオーバーの「フタバスズキリュウ」は大きな注目を集めました。

「クビナガリュウ類」という言葉自体も発見とともにつくられ、まさに「始まりのクビナガリュウ」となりました。

私の推し古生物 ~西日本代表~

ここでは日本最古の化石と言われている「コノドント」を推していきます。

「コノドント」は、特定の動物種、植物種を指すものではなく、“化石グループ”を指す言葉です。

何らかの動物の“部品”であることは間違いないけれど、どのような動物の、どのような部品であるかは謎というとても面白い化石たち。

それが「コノドント」です。

地元の化石を知り古生物への親近感倍増!

恐竜やアンモナイトって、遠い昔の遠くの国のものって認識が広く持たれがちですよね。

でもこの本で、まず日本列島のでき方を知ると日本で大型の恐竜化石が見つかることも納得できるし、実際に福井県は恐竜王国といわれるくらいの化石が発見されていて、また新たに発見されるかも知れない古生物たちがいるんじゃないかっていう期待が大きく膨らみました。

ぜひみなさんも【日本の古生物たち】を読んで、自分の地元からどんな化石が発見されているのかを知って、足元に眠っているであろう古生物たちへの興味を持って下さい。

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