『豆の缶詰レシピ』2019年4月15日発売!
レシピ本業界では、流行食材や食べ方のトレンドなどで、「今、出版するならコレだ!」というテーマが何かしらあったりするものでして……。たとえば、少し前ならば「鶏むね肉」、もっと遡れば「酢たまねぎ」や「塩麹」といった食材、調味料などがブームとなりました。食べ方で言えば、もはや市民権を獲得したと言っても過言ではない「糖質オフ」がまず一番に挙げられると思います。
そんな中、鶏むね肉以降、皆の視線を欲しいままにしていた食材があります。
「サバ缶」。
DHAやEPAなど、人が自らではつくりだせない、オメガ3系脂肪酸が多分に含まれたサバ缶は、値段も安価なうえに栄養価も高いことから、瞬く間に人気食材として華々しく登場し、そして、今やレシピ本業界のトップに君臨しているといってもいいほどです。
そんなサバ缶のレシピ本についても、じつは当編集部で制作いたしましたが、それの発売は来週なので、その前に、もう1冊、私たちが真心こめてつくった料理本をご紹介させていただければと思います。
「豆缶」。
って、豆の缶詰ってそんなにあるんですかー!?
という、そもそも論まで聞こえてきそうなのだけれども、あるんです、豆缶、だいたい5種類くらいは。
少ないか多いかはさておき、豆缶にもサバ缶同等の、いや、もしかしたらそれ以上に私たちヒトに大切なものをもたらしてくれる食材かもしれないのです。
ということで、豆缶の時間です。
☆「筋肉量の低下→転ぶ→寝たきりへ」を防ぐには?☆
「すべての始まりは、筋肉量低下から」
そう断じてもおかしくないほどに、筋肉というものは私たちヒトが生きていく上で欠かせないものです。
近年、サルコペニア(加齢性筋肉減弱症)やロコモティブシンドローム(運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態)などが社会問題になっています。つまり、筋肉が減ることで、歩行できなくなり、寝たきりとなる老人が増えてきているという問題です。
その対策として、00修と務めてくださった田谷医院の田谷光一院長はこう言っています。
「それらの対策として医療界では、運動とたんぱく質の摂取を推奨しています。とはいえ、年齢と共にお肉はちょっと苦手……という方も多くいると思います。そこで、今、注目を集めてきているのが、〝畑の肉〟とも形容される豆の缶詰なのです」
本誌では、医療界および田谷院長が豆のどのような成分に注目しているかなど、最新の研究を交えながら考察と提案を行なっています。
必須アミノ酸・ロイシンがもたらしてくれる珠玉の効果とは!?
レシピ内容はほかの食材とのコラボレーション
本誌は、アメブロの料理部門でかつてランキング1位をキープ続けていたこともある「木村食堂」のキムケン氏と、管理栄養士として数々のレシピ本のレシピ開発に携わっている平野信子氏をお迎えして、制作にあたりました。
キムケン氏はやはり男性ということで、豪快かつダイナミックな料理が多く、平野氏は「ヘルシー」や「ダイエット」にこだわった優しい味付けのレシピを得意する料理家さんです。
表紙を見てもわかると思いますが、イロトリドリの、しかも抜群においしそうなレシピばかりで、現場で撮影終わった料理を食べるのがとてもつもなく天国でした。
「豆×肉」「豆×魚」「豆×野菜」「豆サラダ」「豆×炭水化物」「豆スープ」、というラインナップでお送りしています。
編集部的な感想としましては、「豆が炭水化物っぽい役割を果たしてくれるので、どの料理もボリューミーとなるため、満足感満腹感がフル充電! さらに、炭水化物とのコラボでも、炭水化物の量を減らしても十分満足できるので、糖質オフ食材としての力量は大秀逸!」なのではないかと考えています。
あと、豆がアクセントになって、よくある料理も別の料理に感じられます!