【足立区の三人姉妹】第12話 初めての保健体育
「ママ〜、赤ちゃんてどうやってできるの???」
突然ですが、お子様のいらっしゃる方、子どもに対して”性教育”ってどうしていますか?
はたまた、皆様自身、家庭での”性教育”ってどのように受けましたか?
デリケートで、何となく周りには聞きずらいこのハナシ。本当はみんなどうしてるか気になるし、相談したいこのハナシ。でも、実は、子育ての中でとっても大切なこのハナシ。
今回は、誰もが家庭の中での向き合い方に悩む、このお話です。
おナスが突然言い出した、変な授業とは?
ナス「あーーーーあ、明日なんか変な授業あるんだよなぁー」
3年生も終わりに近づいてきた3学期のある日。次の日の準備をしながら、連絡帳をながめながら、ナスがぼやいていた。
ママ「変な授業って何よ? 実験かなんかやるの?」
するとナスは、連絡帳を食い入るように見ながら、カタコトで答えてきた。
ナス「ホ・ケ・ン・タ・イ・イ・ク」
ママ「ん??」
ナス「ホケンタイイクっていうの、何すんだろ。今までなかったよ〜」
なるほどなるほど。保健体育。ついに来たか。保健体育。
私の遠い記憶だと、小4からかと思っていたが、どうやら、小3終わり頃からジャブ的に始まるようだ。
ママ「ほっほ〜〜〜。ナスちゃんも始まるわけだね」
ナス「なになに?」
……さぁどうするか。このタイミングか。
我が家ではちょうど、「そろそろどうやって話していくか相談しようね」と、パパと話していたところだったのだ。というのも、ナスの年齢的なことだけでなく、月の誕生の影響がとても大きい。
「お月が生まれた日」でもちらっと書いたように、当初はナスチョメも出産に立ち会う予定だった。小学生の子どもを母親の出産に立ち合わせることは、賛否両論あるだろうし、なかなかOKしてくれる病院も少ないかもしれない。私も初めは考えていなかった。しかし、外来の時に助産婦さんに言われたこの言葉を聞き、私とパパは子どもたちの立会いを希望しようと思ったのだ。
「お姉ちゃんたちにとって、最高で最愛の”性教育”の機会なんじゃないかな」
命の誕生と向き合う。
どこから赤ちゃんが生まれてくるのか、ママがどうやって生むのか、自分たちはどうやって生まれて来たのか。それこそが、性教育の本質なんだと思ったら、娘たちが余計に愛おしくなって、家族みんなで、三女をお迎えしてあげようって決心したのだ。
まぁ、結果は、お月の采配によって(?)、お姉ちゃんたちの立ち会えない日に生まれてきたのだけれど。。。月め、最高の機会、逃したじゃないか。。。笑。
とにかく。その言葉を聞いた頃から、月の誕生をキッカケにした”我が家の性教育”を始めようと思っていながら時間が過ぎてしまっていた。
そして、月が誕生したあと、ナスがこんなことを言ってきたのだ。
ナス「ママ! ママ!!! どうしよう!!! ナスね、月のこと”かわいい〜〜♡”って思っちゃてる!!! どしよう?! ナス、赤ちゃん可愛いって思ったから、赤ちゃん出来ちゃうかな?!」
出来ないわ!!!!笑
可愛いと思っただけで妊娠してたら、世の中ベイビーで溢れかえってるわ!!
ナス「え? 出来ないの? あぁ〜よかった〜。ナス焦っちゃったよ〜〜」
うんうん、まだまだ小3の発想って面白くて可愛らしい。
ナス「じゃあさ、……赤ちゃんてどうやってできるの?」
来た! 当然のごとく、我が家にもやって来ましたこのメジャーな質問。笑。
その時は、ちゃんと教える心構えをしていなかったため、ちょい焦り、
ママ「また今度ね。近いうちに、絶対教えてあげる! 約束ね!」
せっかくの良いタイミングを、約束して終わらせてしまった。笑。
そして、さらに、そのまま放置していた矢先に、保健体育の授業がスタートだって? それはまずい。学校で教わるよりは先に、私たちの口から教えたいと思っていたから。
ナス「ねぇママ、何の授業なの? 先生は、体のこととか、健康のこととかやるって言ってたけど」
ママ「うん、そうそう。そうだね。健康のこととかから始めるのかもね。あとは、体についてが大事だよ。男の人のカラダと、女の人のカラダについて、学ぶんだよ」
すると、横でひそかに聞き耳を立てていたチョメがひきつりながら呟いた。
チョメ「ぅわッッ!……気持ちわるッッッ!!」
そんなーーーーーーーー!!!笑!!!
チョメよ。どこが? どの辺りが気持ち悪かった? 「男の人のカラダ」のところ? むしろ、もう、「男の人」が気持ち悪かったのかい?笑。
これから始める”我が家の性教育”。。。
立ちはだかるチョメは、なかなか手強そうですね。笑。
今後、ナスチョメに教えて話していくうちに、2人がどんな反応をするのか、そもそもチョメは聞いてくれるのか…。
今後の展開、お楽しみに★