【足立区の三人姉妹】第11話 おチョメはおチャメ?!
「コレはもう使わないって、先生言ってたから捨てるね」
「はい、この前のテスト返された。100点だったから、コレ捨てるね」
「この作文、提出しないから捨てるね」
あっさりーーーーーーーーーーー!!!!
次女おチョメは、さすがのクールさで、過去は振り返らない。学校から持ち帰ったものも、バッサバッサと捨てていく。放っておいたら、通知表まで捨ててしまいそうな勢いだ。笑。
そして、彼女の判断は実に正確である。私やナスはどうにも抜けており、学校の提出物を把握していないことが多々あるのに対し、チョメは先生に言われたことをしっかり把握している。チョメが”いらない”と言ったものは、”いらない”のだ。私とナスは、チョメの言うことを聞いていれば、間違いない。
そんなしっかり者なクールビューティーで通しているチョメ。だが、実は、そんな彼女には、学校やお友達にまだ知られていない、ちょっとオチャメな一面があるのだ。
カタカナの言葉が言えない……
コレは、子ども向けの職業体験テーマパーク「キッザニア」の話をしている時に発覚したのが、チョメは、”キャビンアテンダント”が言えないのである。何度言ってみても、”キャビンアンドテンダント”になってしまうのだ。キャビン&テンダントって。。。笑。
”ドライヤー” は ”ドラヤー”。
いわゆる、”トウモロコシ”を、”トウモコロシ”と言ってしまう現象だ。しかし、チョメはもう小学生。しかも、普段はクールビューティーの賢い美少女。本人も、言えてないことは自覚しているようだが、キャラが壊れるのも癪なのか、言えているフリをしたりする。……そのギャップが、また、たまらなくオチャメで可愛い。
しかし、先日、衝撃のワードが飛び出したのだ。
チョメと私と月の3人で、スカイツリーのすみだ水族館に遊びに行った時のこと。
”マンボー”を”マンゴー”は、まぁ、ママ想定内。可愛いな、チョメったら。
人だかりができている人気者のコーナーへ到着。
ニョキニョキ、ひょろひょろ、ずっと見ていても飽きない動きの、そう……。
”チンアナゴ”。
チョメも大喜びで水槽にかぶり付く。
チョメ「可愛いーーー!!! ママ! 見て見て! うわ! すっごい伸びてきた!」
ママ「面白いねぇ〜。ほら、こっちはこんな引っ込んじゃったよ!」
チョメ「おもしろーい。可愛いーー! ほんと、ずっと見ていられるよね! チョメね、大好きなんだ! ……ノドチンコ!!」
へ???
今なんと?笑。
予想外の投球にママびっくり。周りの人だかりのお姉さんたちも、くすっと微笑ましい目で見ている。
ママ「うん、チョメチョメ。”ノドチンコ”はほら、コレでしょ」
と、私は自分の喉を指して教えた。するとチョメは、「あっは〜、ヤダヤダ、アタシったらバカだったわ〜」的な笑いのあと、、、
チョメ「そうだったそうだった! ごめんごめん。チョメはコレが好きなんだ!
” アナチ●コ ” !!!!!』
そう来たかーーーーーーーー!!!!笑
よりによって公共の場で、そう来たか。
チョメよ、学校で絵日記書くとしたら、頼むからその間違いには気をつけておくれ。笑。
おチャメなおチョメも、可愛いけどね!