トイレの失敗、叱っちゃダメですよ!【ミナクルわんわん塾】
【ミナクルわんわん塾】
犬のようちえん『ミナクル』の園長先生が、〝犬と豊かで充実した毎日をおくる〟をテーマに、犬の習性や犬社会のこと、そのほか様々な犬に関連した知恵を発信するWeb塾です。
どんなに頑張ってトイレのしつけをしていても、必ず失敗させてしまうことはあります。
プロである私ですら失敗させてしまうことがあります。
一度も失敗させることなく、トイレトレーニングができた話など聞いたことがありません。
なので、トイレのしつけは根詰め過ぎないようにすることが大切ですよ!
昔のトイレのしつけ方
皆さん、こんな話を聞いたことはありますか!?
昔のトイレのしつけの方法です。
『犬がトイレを失敗したときは、犬の鼻を粗相した場所こすりつけて、ここでしてはイケないと教えてください』
もはや虐待の勢いではないかと思いますが、こんな方法が昔は当たり前のように言われていました。
そして、それを実践している方もたくさんいたのです。
じつは、私もそのひとりです。
まだトレーナーを目指す前のことですが、その方法で我が家の愛犬はトイレを覚えられたのか!?
無理でした(笑)。
でも、昔はみんなこの方法を使っていたんですよね。
その当時、犬を飼っている人たちに、トイレのしつけのやり方を聞いたら、みんながみんなこの方法を口にしていたことを記憶しています。
それもそのはず……。
昔のしつけの本には、この方法が当たり前のように書かれていたのですから!
そう、今と昔で常識が異なるものはたくさんありますが、この事実には驚きを隠せません。
今のトイレのしつけ方
それから数年が経ち、しつけの方法は何度も何度も見直されています。
もちろん、新しい情報が書かれたしつけの本もどんどん出版されています。
私が好きな本の中にこういった一節があります。
『人間よりもはるかに知性の高い異星人がいて、人間がペットで飼われていると想定しよう。飼い主(異星人)の家には水が流れる陶器の鉢があり、私たち人間がそこで用を足そうとすると、その飼い主が飛んできて思い切り叱ってくる。だから私たち人間は、その飼い主がいない間に、そのトイレのようなもので用を済ませようとする。しかし、飼い主が家に帰ってくると、私たち人間はトイレのようなものに頭を突っ込まれる。でも、私たちはその理由がさっぱり分からない…。』
言いたいこと、おわかりになられましたでしょうか?
そう、粗相した場所に鼻をこすりつけられて、トイレを覚えられるとは思えません。
理由もわからないのにこんなことをされると、ただただ恐ろしいばかりです。
今、『トイレのしつけ』と検索すれば何千何万とトイレのしつけの方法が出てきます。
すべてを見ているわけではありませんが、叱ってしつける方法はほとんどないと思います。
叱ってしまうと、異星人の話にもあったように、飼い主が見ていないときや留守の合間を狙って排泄をするようになります。
園長先生からのアドバイス
トイレのしつけは叱らないことが大切です。
失敗したとしても、何も気にせず片付ければいいのです。
冒頭にも書いたように、根詰め過ぎず、失敗させても落ち込まず、気楽にいきましょう!
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